山の都ふれあいコンサート

音楽という共通言語を通じ、

障がい者と健常者の枠を越えた

ふれあいの輪を広げる。

『山の都ふれあいコンサート』は、1981年の「国際障がい者年」をきっかけとして生まれました。はじめは、障がいをもった方々から寄せられた詩に曲を募集し、コンサートの場で発表するということをベースに行われてきましたが、その後は詩の募集対象を一般に拡大、障がいの有無に関係なく、幅広い年齢層の方々からご応募いただくようになりました。詩や曲を募集して発表するコンサートに加え、「創作ミュージカル」や「一行詩の朗読劇」といった表現方法を取り入れたり、聴覚障がいを乗り越えて活躍しているバンド「シャンテ」やつながりあそびうたを全国に広め、楽しい活動を続けている二本松はじめさんや中山譲さん、東京学芸大学附属養護学校の卒業生やそのお母さんたちで作り上げている「若竹ミュージカル」などの外部団体を招き、そのエネルギーを吸収しながら、ともにコンサートを作り上げてきました。その中で結成された“ふれコン合唱隊”は、支援(養護)学校を卒業して企業や福祉作業所等で働く障がいをもった方々やその家族を中心に、60名近くのメンバーが集まり、月1回のペースで歌や表現によるコミュニケーションを楽しんでいます。音楽という共通言語を通じて、それぞれが職場や施設等で生き生きと生活できるよう、他者とのかかわり(交流)を大切にしながら自分の表現を発見したり、一緒に作り上げる喜びを感じています。その活動の1つとしてミュージカルにも挑戦、仲間とともに『山の都ふれあいコンサート』の大舞台で思いっきり自分を表現し、多くの感動を呼びました。その“ふれコン”も今年で35回目を迎えます。障がい者と健常者の枠を越えた多くの仲間たちが、コンサートやミュージカルを通じて、より深く大きな“ふれあい”の輪を広げ、互いに交流することを目的としている『山の都ふれあいコンサート』は、ボランティアで組織する実行委員会が中心となって運営しています。障がいをもちながらも自分たちの手でコンサートを作り上げようと、実行委員として一緒に活動している方をはじめ、教員や保育士、施設職員、看護士、甲府青年会議所の方々、県民文化ホールの方々、学生、一般・・など、多方面からたくさんの人々に支えられ活動が続いています。

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